日本語初等教育の実践記録

 なんて大層なことを書きましたが、単なるボランティア活動の備忘録ですわ。記憶が新鮮なうちに書かないと、絶対後では書かないから。

 学習者:A(小5女児)・B(小5女児)・C(小4女児) 3人とも母親が中国人
    ・Bは発音や文法に若干母語の影響を受けているが、ほぼスムーズに意思の疎通ができる。
    ・Aは今月来日した。単語(一語文)レベルの発話。
    ・CはAとBの中間程度か。

 まず、最初に『みんなの日本語』に準拠した絵カード(名詞)を見せて何だか尋ねる。B、Cは積極的に答えるが、Aはほとんどわからないようだった。そのうちあからさまにつまらなそうな表情を見せる。
 カレンダーと誕生日の絵カードを見せたところで、誕生日を当てるゲームを思いつく。
 
 方法:まず月から当てさせる。1〜12の数字をホワイトボードに書き、順番に予想した月を発話させる。何も言わず、ホワイトボードを指差すようだったら「何月?」と尋ねる。「よんがつ」等の間違いには「しがつね?」と確認する。外れたら、出題者が、回答者が答えた数字にバツをつける。正解だったらマル。日も同様に。正解が出たら、出題者を学習者にする。教師も回答者になり、盛り上げる。出題者自身や親兄弟などの誕生日を問題にする。正解者が出たあと、もし当人がいれば質問させてもいいかもしれない。「誕生日はいつですか/何月何日ですか/○月△日ですか」

 思いつきにしては結構盛り上がった。学習者同士で間違いを指摘していた。他の学習者(というか、女児たちの母親)に注意されるほどだった。Aも積極的に参加できた。実際の教室活動で行うにはいくつかの反省点および改善点がある。

  ・月や日の特別な読み(4・7・9月および1〜10日・14日・19日・20日・24日・29日)をあらかじめ教えておくべき
  ・誕生日だけでは単調になりがち?
  ・あらかじめ1〜12、1〜31の数字を書いたプリントのようなものを作っておけば、数字を書く手間が省ける
  ・数字プリントを作る際、数字単独か、それとも「3月」「8日」のように月日を併記すべきか?
  ・どの辺りの年齢層まで楽しめるか?
  ・発話に自信のない学習者だと、あえて特別な読みの回答を避けるおそれがある?
  ・学習者が正誤の判定役となることで、数字の聞き取りの練習になる?

 なんて書きましたが、ここのボランティアで教えることができるのはあと一回ですだ・・・。。。