やらしいはなし。

大学受験のための小説講義 (ちくま新書)
数年前、浪人生だったときに受けたセンター試験の国語で170点台をとった覚えがあります。まあ、T大やらK大を受ける人間は200点満点はザラなんでしょうけど。そのうち現代文では92点でした。要するに国語に関しては結構優秀だったのだよ、ということがいいたいわけです。ちなみに現役生のとき受けた数学は26点でした(200点満点中)。

センター試験の現代文の問題は(私の知る限り)評論文と小説の分野に大別されますが、入試問題を含めて、現代の国語教育に対する批判として、小説の登場人物の「気持ち」を問うことはできるのか? というものがあります。評論文の中で問われることに関して、普通、文章中に答えを見出すことができます。しかし、小説となると、行間を読むという作業が必要になります。いや、実は私たちには小説を読むということができず、小説から文字情報を取得して、読者個人個人が自分なりの物語を創っているのではないでしょうか。
みたいなことがこの本には書かれてい(たような気がし)ました。序章だけ読んでも楽しめると思います。

まあ、考えてみれば評論が良い/悪い(「データは不足している」とか「根拠があいまい」だとか)で語られるのに対して、小説は好き/嫌いで語られるような傾向があるように思います。好き嫌いに点数をつけられたら頭きますよね。

ところで、(小説を題材にした)入試問題で並べられる選択肢では学校空間的(社会的、常識的、道徳的・・・つまり「善い」)なものを選べばだいたい当たります。てことはなにかい? 国語ができた私は学校空間において従順だったてことかい? なんだか・・・OTZ