パローレパロレパローレ♪

ありえない日本語 (ちくま新書)
ある言葉を言葉で説明するのって難しいですね。言語の経済性からすれば、どれほど説明を尽くしても、意味を完璧に補うことは不可能ですから。それに意味は不変ではなく、時代が変わるにつれて変化しますしね。だからいろいろなところから国語辞書が出版されてるし、同じ辞書でも版が重ねられるわけですね。
そうした限界の中、この本でなされている「うざい」の定義に私は「なるほどね」とうなずかずにはいられませんでした。現在における「うざい」の定義は
「話し手や書き手が、ある状況や人に対して不満または嫌悪感を抱くが、自分としては、それをどうすることもできない心理状態を表す」
どうでしょう? 少なくとも私が「うざい」と思う、あるいは発するときの状況とかなり合致しています。
ただ、全体としては、語用論的考察における文章の例示が専ら少女マンガからの引用であり、現代の日本語のあり方を俯瞰するには少し皮相的なのではないかな、というのが感想です。

名演集(1)
新聞の日曜版の広告によく載っている落語全集のCDがずっと気になってました。で、先日ためしに買ったのがこの1枚。でも、実は聴く機会がなかったりして・・・。車で片道一時間かけて通勤していたころだったら間違いなく聴いていたんですが・・・くそっ、タイミングはずしたぜ。