陽のあたらない坂道

 巷間ではアスベストが問題になっていますが、私が小学生(中学生だったかもしれない)のころ、まあ、みなさんも経験があると思いますが、理科の時間には実験がありました。その中でアルコールランプを使ってビーカーの中の液体を温めるというものがありました。ビーカーの底からアルコールランプの炎をあてるのですが、その際、ビーカーの下に石綿金網というものを敷いていた気がします。あれって・・・??? 少し心配な今日このごろ。

 さて、今日ラジオを聞いていたら、「真剣師」という言葉が耳に入ってきました。真剣師小池重明 (幻冬舎アウトロー文庫)
 この本の主人公と同じ職業なわけですが。端的に説明すると、賭け将棋で生計を立てている人のことです。数年前に読んだきりで、詳細を覚えてないので、あまりはっきりしたことは言えないのですが、かなりの実力の持ち主だったようです。まっとうな(こういう言い方が正しいかわかりませんが)棋士として活躍していてもおかしくなかったのですが、本人の素行やらが問題だったようで、結局表舞台に名を残すことなくこの世を去りました。考えてみれば、稀有な才能があるにも関わらず、その道に名を残すことができなかった(小池氏のように本人の問題ということだけでなく、運とか環境とか本人にはどうしようもない大きな力のせいで)人間は結構いるわけで。礒貝洋光氏とか。たとえばイチローより優れたバッターであるにも関わらず、結局大成できなかった人間もいることでしょう。才能さえあればなんとかなる、というわけではないですね。この世の中は。陳腐な結論ですんません。